岡山県小学校長会

平成30年度 岡山県小学校長会 会長ごあいさつ

  「つなぐ」教育で、チームとしての学校づくり、
         信頼される学校づくりを推進する校長会
 

 

   國府島 知子 会長
  (岡山市立御南小学校)

 本年度、岡山県小学校長会は、76名の新会員を迎え、380名でスタートいたしました。本年度もよろしくお願いいたします。
 さて、子どもたちを取り巻く状況に目を移してみますと、いじめ・不登校・暴力行為の問題、また、加速度的に進展する情報化やグローバル化、AIやロボット技術の急速な進歩等による複雑で予測困難となってきている社会の変化などが、すべての子どもたちの生き方に大きく影響するものとなっています。これからを生きる子どもたち一人一人の可能性を伸ばし、未来の創り手となる力を育むためには、私たち校長が、未来を見据え、創意ある展望と計画のもと、学校経営をすることが求められます。
 こうした状況の中、本年度から新学習指導要領の移行措置期間となりました。新学習指導要領では、これから10年先の社会の在り方を見据え、子どもたちに育てたい「生きる力」の理念を具現化し、学校教育の中核となる教育課程の改善が求められています。「社会に開かれた教育課程」、「カリキュラム・マネジメント」、「主体的・対話的で、深い学び」等を実現するためには、若手教職員等の指導力の向上を図りながら、学びと学び、子どもと子ども、人と人とがつながり、組織として教育活動に取り組む「チームとしての学校づくり」を推進することが大切です。そして、校長の明確なビジョンとリーダーシップのもと、これらの取組を進めていくことが、教職員の意欲を向上させ、保護者や地域の方に「信頼される学校づくり」につながっていきます。
 こうしたことから、県小学校長会は、昨年度に引き続き、「『つなぐ』教育で、チームとしての学校づくり、信頼される学校づくりを推進する校長会」をスローガンに掲げ、その実現を目指して活動を充実させていきたいと考えています。
 そして、こうした学校教育を実現するもう一つの大きな課題が「働き方改革」です。校長として、現在の教職員の「働き方」や「働かせ方」を見直し、学校本来の「教育」の質の向上と教職員の心身の健康をバランスよく維持できる環境の実現が急務です。そのためには、現在国を挙げて進められている「学校における働き方改革」を本県等の実情にあわせながら、さらにスピード感をもって進めていく必要があります。
 そのためにも、未来を見据え、創意ある展望と計画のもとで、岡山県内の校長先生方お一人お一人がつながり、情報を共有したり、互いに磨き合ったりすることができる県小学校長会という組織は、貴重な存在だと考えます。会員すべての皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

        

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